薄紅色の乙女は満月の夜に舞い散る/
長崎哲也
風に靡く髪のように
たおやかな装いで
優雅な舞を演出する舞踏家のように
はらはらと落ちては舞い上がる、乙女
満月の照明を浴びて
きらきらと光り、芳香を漂わせながら
終演の華を咲かす
ありがとう
君は最後の時まで
優雅さで僕を酔わせくれる
ありがとう
ありがとう、薄紅色の乙女よ
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