書を捨てよ/狩心
 
れない
それは全てを否定して肯定する矛盾を超えた正しさになる
君は細胞レベルのアメーバで、人間であることを忘れるのだよ
二度と同じものに出会えないその動きの中で
君は君そのものを言葉よりも饒舌に語る
その最中で君は君が少しずつ消えていくことを感じる
言葉よりも純粋な詩がそこにある

詩は言葉だけではない、言葉を超えた所に本当の詩がある
本当の文学は文学の外側にしかない
本当の文学は人生の中とこの世界でしか目撃する事ができない

公園で太った少年が滅茶苦茶な踊りを踊っていた
クスクス笑って通り過ぎる奴等ばかりだったが
俺はそれを真剣に見て「最高だな!」と声をかけた
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