余白に/
乱太郎
これからわたしはあなたを語るため
刻んでいこうと思う
最後の詩を
わたしの残された細胞に
おそらく書ききれずになるに違いないが
ごめんなさい
記憶は右貢の上の余白に
めくる指のぬくもりと一緒に閉じて
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