宮沢賢治メモ3?「答える」という在り方/石川和広
いのかと「反語的に」現われている。
本当に、「注文」を届けるために「急がなければならないのか」
ここに、雲にも「信号」を見つけながら、佇んでいる、よい「問い」を持った賢治がいると感じるのは
私だけだろうか?
「答えのない問い」=言葉の多義性に、向き合おうとして向き合えず「信ずる」の一方通行の詩人として読まれても仕方ないが、その読み方も止めたい。こうしか生きられなかったといえる賢治を読みたいところだ。言葉を「関係」から考えられなかった賢治。しかし、それを疑っていた賢治の姿もあるのではないか。そう読みたい。
*参考、引用文献
中村稔編「新編宮沢賢治詩集」角川文庫
現代詩文庫「中原中也詩集」思潮社
西成彦「新編森のゲリラ宮沢賢治」平凡社ライブラリー
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