弐/
大山猫
壊乱、元素が軋み合う風景
そこで踝は開かれ、原野へと
或いは原生、印章の刻まれた
砂地、指が辿る、結晶へと
白い布地の上で、解き難い仕方で。
腕、遠く、悪夢の直前へと
詞は裂かれ、繁茂する石室に
遂に蛍光でない、不可視の
瞠目が、漣、背骨の起伏へと
蒼い樹の手前で、取り残されつつ。
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