「リボン」 一〇首/もっぷ
空が知るアスファルトも知る自らもだけど足りないそれはパンです
遠い日もいまも変わらぬリボン無きみすぼらしさよこの人生の
いつだって観ている隣の人生の味は甘いかどんな甘さか
二、三日休んで一日頑張って棲み良くなってく孤絶の砦
僻むより比較するより絶対を生きているならなぜ泣くわたし
孤独には聴こえるものも聴こえずに去っていきます春の鶯
愛それはなに愛それはなんですかそれをくださいパンよりそれを
疎まれる影を持ってること悟り続けるために生まれたのかな
三歳の日を訪ねてるもう立てないもう立てないと思うけれども
君は眠りわたしは零時トーキョーのビルの寒さのなかで泣いてる
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