ポエトリーセカンドインパクトジャパン/自縛ポエトリー/うい
エヴァンゲリオンが好きだと言う女が嫌いだ
私には大好きな本屋があった。
本屋は薄暗く、カビ臭かった。
夏は暑く、冬は寒かった
私の半径3kmの行動範囲の少し端にあった。
父親の機嫌が悪い時 母親が泣いて居る時
私は本を買いに行くと言って家を出た
本屋はいつでもそこにあった
私はエヴァンゲリオンが好きと言う女が嫌いだ
エヴァンゲリオンはけして嫌いじゃない
エヴァンゲリオンが好きと言う女が嫌いだ
私の半径3kmの行動範囲が少しばかり広がった頃
本屋はなくなった
本屋の跡地にはおしゃれなカフェができた
おしゃれなカフェの中では中途半端に着飾った女で溢れてい
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