あるオマージュから/吉岡孝次
 
「ごめんね」と去る微笑みの明るさに差し込む翳は「何でもないの」

血の故に告げやりがたき想ひあり 都鳥をばともに見上げて

蕾とは最も若き花なれば 散る痛ましさもて在れるものなり

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