風の化石 2P/10P/翼がはえた猫
 
度涙を散らしたか

いつしか蒼い空は消えていて

黄昏にたたずむ静かなわだつみ

届かぬ想いを飲み込んで

泣き腫らした赤い目玉がボゥと浮かぶ

水平線の彼方から鐘が鳴る

逢いたいよ、逢いたいよ

と 呟くように



【魚の夢 海月の枕】


ぷかぷか、ちゃぷちゃぷ

ぷかぷか、ちゃぷちゃぷ

大きな、大きな湖に

満月のようなクラゲさんが

ぷかり、ぷかり

浮いています

その下で、魚さん達は珊瑚のお家でグースカピー

かぷかぷ、ぷちゃぷちゃ

かぷかぷ、ぷちゃぷちゃ

贅沢なお料理をたくさん食べる夢を見ます

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