名前は珍子/狩心
 
その女の名前は珍子 有り得ない名前で生まれた
今夜も薄暗い路地裏の外灯の下 電信柱の物影に珍子は 独りぼっちで佇んでいる

すると宙に、向こうの世界と通じる異次元ポケットが一瞬開いて ポトリと、
 ミチのど真ん中に異性人の運子が落ちた、
ジメンにぐったりとしてピクリとも動く気配ふぁいがない

深夜2時、珍子は大声で叫んだ
「うん、この命を見捨てるわけにはいかない」

人見知りが激しい珍子は無い勇気を振り絞り
自らを奮い立たせ、今日は祭りだ!という気持ちで
電信柱の物影から勢いよく飛び出した
が、
過去に体験したことの無い物凄い匂いを感じ
ミチのど真
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