「春愁」 五首/もっぷ
 
春愁は翼ひろげて訪れて翼やすめるわたしの指で


春愁は長居の気配カレンダー覗き込んでる三か月後の


春愁を俳句でいじめてやりたくて考えてもみる客の奇特さ


赦したい赦されたいと春愁と意気投合しエール交換


昏くなるまではまだある雨の日の一日が闇 三月二日


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