夜明け前の月と陽と君/
たいら
傾いて回る地球
昇る太陽 沈む月
俯いて歩く君
凍る体温 冬のせい
濃くなる影 薄まる存在
遠くなる果て 近づいては
また離れてく君達は
まるで月と陽のようだ
たまに重なれば光を食らい
世界に暗い影を落とす
電灯のように傍にある
満月にも気付かず
俯いて歩く君
傾いた世界に陽が昇る。
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