いたる/もっぷ
 
きることをしていなかった
ほんとうだろうか と わたしは私に尋ねる
私はきっと泣くだろうそしてそっとしておいてと懇願するだろう
わたしは飢えている私をかならず溺愛するべきだし
私を溺愛することができるのはわたししかいない
きっとわたしには私を諭す切っ掛けなど訪れないままに
いつかわたしは終わるのだろう
私も終わり 少女の心が崩壊する その時
何もかもの終わりの時に
いまからふと 視得る その 瞬間 がある   くるうのだ


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