「瀧口修造-夢の漂流物」展のススメ/青色銀河団
 
たのと全然違って本当にひとつの作品として融合していてとてもすばらしい。この時代は詩が他の芸術と融合していた稀有な幸福な時期だったんだろうって思いました。
もともと私は東京都現代美術館等で知った60年代の前衛美術がその後の80年代90年代と比べてもっと世紀末的で芸術自体にものすごくパワーがあるので好きだったんですが、そういう混沌とした時代だったからこそ詩もほかの芸術と今よりもっと近かったのかなと思いました。

10年位前に韓国の現代芸術展を見に行ったとき、そういうパワーを期待したことがあったのですが、現在の日本の芸術のように変に洗練されすぎていてがっかりしたことがありました。情報通信技術が発達
[次のページ]
戻る   Point(5)