ブルーブルーブルー/もっぷ
そうなんです
そのポピーですきっと と
云えなかったけれど あのつらい時に
うれしかった 教えてくれたひとが居た
ヒマラヤン・ブルーポピー
いますぐにあなたまで
駆けていきたい
会いたい、会いたい
会いたくて すでにあきらめてる
それはまったく早すぎない諦念
懐いても詮無いばかりの 張り裂けそうなかなしみ
わたしの靴は届かない、どこにも、あなたにも
どのあなたにも もう
ちいさな町の公園の
若い桜花よ あおく散れ
思えばこそいつでもブルーポピー
ただ一輪で石の原野にそよぎ そよぎやめず
やめられずに
時は止まり
そのとわを もしや
嘆いてはいまいか
わたしは
謝らなくてはいけないか
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