懐かしくない / ある女の子篇/末下りょう
自分のことしか話せないなら死ねばいいと思うとき
世界はわたしと脱衣所だけになる
消せない電気と割れた洗面器
コーラ色した夜のコーラは夜より暗い
友達1000人できたらウザかった
みんなきっと1人1人なのに
でもそれって環境じゃなく世界だった
世界の不完全さを暴くだけの世界だった
世界を欠いた世界の肥大だった
みんなと違うが始まらないし分からない
わたしとわたしのあいだに居たわたしはもういない
それを秘密にしてるうちは誰にも負けれないと思った
まず風が吹いてほしい
この顔よりその表情が大事だってほんとなんだろか
4限国語の場面の支配から逃れるために
わざと教科書忘
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