創作童話詩/水菜
?クロッシュレース
かぎ針で丁寧に糸を編み込んでいく
しゅるするしゅ
細い糸の束がふるふると震える
宝石の様に広がる作られた模様
擦れた指先は何度も失敗した結果汚れていて
汗で上手く滑ってはくれない
不意に思い出した言葉に手先が震えて
くるくるくるっと
レースと一緒に震える思考
私、今きっと此処にはいないわ
外では冷たい雨が降っていて
私の足は氷の様に冷え切っている
赤く染まった指先に
細い糸が繋がって
誰かが私を操っているみたい
感覚が無いの
ぴゅうううって
びぃいいいんって
引っ張られるわ
苦しい
ほ
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