(野 かぜ)/「ま」の字
風神(かざかみ)ひとり帰り姿(かげ)
踏まれぬ路を ザザと縫う
川すジかくしタ 野ノ原 の
雷神亡いた ヵ ザザと 縫う
たちあがっ て ハ 「ぁ!」
さ
むザ ム ひ とり
せなか見送れ しゃうじゃう と
雲しろジんろ の
生存(とき)の 有り
濡れたモノでも トび立つものは
裔(すえ)か 麦わら。 ダい だ ダい
しがみ附こうも 揺れ濡れ テ
草間ニ 震え、
あおぞら 悲しタ。
淋しきゃないさ 腕張 レバ
きらきら つきん と 肩ヴぁ鳴リ
〈鈍く 痛シく〉
鳥か つぶて カ
びゅうト翔ぶ
/くすら くすくす
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