それだけのこと/もっぷ
 
十二月にちいさな春の贈り物
空は高く青く澄んで
一切の白色の翳りすらなく
風はこんなにも心地よく

海をみたかった
そのようなものを
浜辺を駆け回りたかった
遮るもののない自由を

もしかしてこれは翼
あなたがほしがっていた
空もあなたも名を呼ぶ

けれどしっている
羽ばたき方も待ち方も
それだけのこと  だから


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