かおるのおと 2016.12.20(〜21) 五首/もっぷ
 
希望とか夢とか未来に手を振って冬の茜にいま身投げする


絶望の終着駅の冬の夜の銀河のほとりをさらに素足で


平熱をほしがる骨と取り引きし身元不明の駒を進める


靴を履く理由をついに尋ねられ余所者と知るこの人の世の


凍星を結んで描くこの世での最後の歌の結句で微笑う


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