たいていのことは/藤鈴呼
て TVを点けない時間帯に
そのドラマの再放送が 流れてる
あの時 涙しながら 眺めた記憶
また 締め付けられる
今度は スキー靴よりも
強力な 角度で
指の甲に うっすらと
赤い染みが 残っているのです
すり傷や 切り傷が
当たり前だった時代
揺れる ブランコが
愛おしかった
あの日の空を
ゆっくりと 思い出しながら
呟くのです
たいていのことは
きっと
どうにか なるさ
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