感傷/もっぷ
 
見失った
詩にいったいなにほどのものがあるのか
先ほどから少女が現れては立ち去ってゆく
それこそ命がけのまなざしで訴えては やがてかなしそうに
というより私が
邪険に 冷酷に追い払うように
消す、
まったくそんなふうに
だって
見損なったよ
ワードもデータも手放して
もうこんなことには終止符を打ちたい
本当に要らない
そして部屋には花を飾る。


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