さしいろに 虹/るるりら
ちぎれた 火の粉を雫の中にやどした言葉たちを超えて鳥が謳う
ほととぎすは 夜通し歌をもやし カッコウは霧雨を もやし
溶接工は 鉄を燃やして繋ぎ合わせノアより巨船を創り
アリアは 魂をすくいとり 天界に謳いあげ星を示す
四つの季節の花々は 透明な火を 発している
山を覆う その紫の霧の微細な火を 吸い
生まれたての双葉のように両手を広げ
翼の思いのたけ遥か彼方のあなた
あなたの胸の内に ほむら立つ
夜の帳が落ち 空を赤く染め
褐色大地の鼓動が聞こえ
赤さ橙から黄色緑青紫
赤から多彩に変化し
赤よりも熱く静か
あなたは 星々
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