もしも自分を愛せたなら/もっぷ
唐突に額にあてられ
あのほんものの乾いた音とそして衝撃が走る
ある時にはいつ棲みついたのか
恐ろしい姿の鳥のようなそれがあたまのなかで奇声をあげて鋭く蠢く
先生は ほんとうではない、と教えてくれて
気づくと意思にかかわらずに意識が遠のいていくそこへ
昼夜を問わずの不意打ちの 恐怖
はきっと
私がわたし自らを攻撃している真実かもしれない
聴こえるし見えるし体感までを伴って
それならもしか
どうせなら
両親のあたたかなあたしを呼ぶ声と
あたたかく見つめているその四つの瞳と
あたしの御河童をきつくくしゃくしゃに撫でてくれてる
っていうそっちに どうかぜひ 変わってください
ほとんど泣きそうにどこかへ向かってお願いしてみる
うちに意識は遠のいていくそして―――――――////
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