今日もまた/坂本瞳子
やっと抜け切れた気怠さ
やる気の無さの塊と化していた
どうしようもないほどに
なにも手につかなかった
そんなときに限って
あれやこれやと矢継ぎ早に
課題が突きつけられ
もう逃げ出したかった
大声を出して
泣き喚いて
許されるものならば
そうしてよかった
そうしなかったのは
そうしたって終わらないって
分かっていたから
卑屈になってまで
したくないことを
し続けるのは
なにもしないよりも
マシなのだろうか
ふと気持ちに余裕ができると
こんなことを考えてしまう
そしてまた憂鬱に襲われ
それでも続けなければならない作業を
ただ継続する
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