孤独と呼ぶのか/坂本瞳子
 
気持ちだけが飛んで行ってしまったようだ

もうどうでもいい
怒りも悲しみも
笑顔も忘れてしまった

足が地につくことはなく
この手ではなにも掴むことができない

枯れ葉が降りしきる林道
風が吹き荒ぶ中を唯一人

もう少し歩いてみる
目的はないけれど
先へと奥へと歩いて行く

ここに立ってはいられないから
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