ホワイトカラー/
たいら
生まれたての雛のように
目を閉じて口を開けて
与えられることだけに縋り
巣立つ意志を持たず
かつて殻を破ったときの
本能を忘れて
生きる それは 生きているのか
人に尾を振り愛想振り撒き
心の中は暗く澱み
自分の色を無くしてもなお
生きる 生きる 生きているだけ
呼吸と拍動、思考は停止
殻にこもり
色を無くし
汚れた襟を正し
明日も生きる。
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