東京/もっぷ
 


 * * *

午後には亜麻と針と糸
真っ白い翼をいつかのために
(あしたのために)
東京の青空にどうかなと見たてながら

 * * *

わかってほしいの
白いからかなうのよ
透明だったら見えないでしょう
ほかの色だったら世俗を纏うでしょう
だから

 * * *

東京のビルの一つの部屋にある孤独に届く憧憬がある

赦してくれるのは誰、お返事ください
と思ったけれど待ちません自分で決めますから
「初雪屋」で売ってくれたのは一枚の切符だった
さよならを云うひとも意味もないから易く////


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