カメレオンの脳味噌/ホロウ・シカエルボク
幻聴にぶっ飛んだ俺は、ディナーの後のデザートにカメレオンの脳味噌を喰らう、それがどこかで食されているものなのかは知らない、寄生虫や、ヤバい菌があるのかどうかも知らない、とにかくカメレオンの脳天を掻っ捌いて千枚通しで穿孔し、ストローを突っ込んで啜りあげている、カメレオンの脳味噌は酸っぱい臭いがするが、食感はグミのようでまずまずだ、カメレオンの脳味噌はあっという間になくなってしまう、きっとそうだと思って2、3匹眠らせてある、でかい目の生きものが眠っているさまは限りなく死に近い光景のように感じる、それはこの俺が彼らの運命を終わらせてしまうせいなのかもしれない、脳天を穿孔して(カメレオンは一瞬だけ痙攣
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)