サイレンと昼/黙考する『叫』
窓の外から青い空を眺めていたんだ
冷房が壊れているせいでお部屋の中で汗だくさ
とりあえず目の前にある宿題を終わらせなくちゃ
ただでさえ暑さで参っちゃってるっていうのに
黒い鉛とインクがいっそう僕の頭を苦しめてくるんだ
遠くの方で何かが鳴り響いていた
そうかもうそんな時期なんだなって思ってさ
心なしかアイスが欲しくなってきてしまった
ただでさえ暑さでお手上げ寸前なんだから
冷たくて甘い何かを体内に入れておきたいな
さっき遠方で聞こえてきたあの音だけど
これがもし世界の破滅を知らせる合図だったら
どうしようかなぁって思っちゃったり。いや、ただの妄想
ただでさえ暑く
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