ことの次第/もっぷ
 
十一月十五日の朝の雨はそとの物語
待っていた初冬の狗尾草もそとの物語
みんないつかしら遠くなっちゃった
どこかしらへ向かっての言い訳を探し始める
かなしくてかなしい私がかなしい
、風に運ばれて誰かに届けばいいのに

あしたは晴れる
四丁目の花屋へ行って
スプレー咲きの花を買ってこよう
三百円で 気持ちは見違える
切り花 切られ花 考え方次第
あきらめ方を覚えたいことの次第
十一月十五日の朝の雨はなかの物語
すこし、泣く。


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