ミゼラブル/
倉科 然
聖地へ巡礼
精子の循環
投げやりなまでの生死の受け渡し
ヒトという最小単位が群れを作り
最大公約数的な仮面をつけ街を闊歩する
あの渡り鳥の群れはどこへ行くのだろうか
私があの日投げた紙飛行機はどこへ行っただろうか
あの日投げ捨てた夢は希望はどこへ行っただろうか
私の中のあなたの中の自由はどこへ行っただろうか
この街の片隅に捨て置いてある総ての希望
それらが放つ儚げな光を私はいつまでも探している
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