好きな唄をいっぱい唄おう/水菜
なたは、優しい人だから、きっと、白い花を目にするだけで面影を思い出すと思います。
あなたは、情に脆い人だから、きっと、子猫がくるくるふにゃふにゃ甘えている姿を目にするだけで面影を思い出すと思います。
あなたは、心の澄んだ人だから、きっと、わたしの様々なくるしいときに、あなたの面影を思い出すと思います。
忘れられるなんて思いません。けれど、忘れなければならないとも思います。
空は見上げる時決まって澄んだ美しい青色で、あなたは、わたしの中にそういったあなたの変わらない面影を残すから
わたしは、無理にでも忘れようとして、目を伏せるのです。
通り過ぎるだけの、すれ違うだけの人々の中
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