判らないものがおまえを生かしている/ホロウ・シカエルボク
 
の話で、理由のない逡巡はもっともっと深く続くだろう、おまえは小さなころから寝つきの悪い子供だった―理由についてはさっき話したよな―おまえはそいつを見たいのかい、おまえはそいつを拒みたいのかい、それともそいつを受け入れたいのかい…その問いはもう終わったって?問いかけとは繰り返されるものだ、繰り返されれば意味合いが違ってくることがある、問とは答えを導き出すためのものじゃない、それについてもう一度考えてみるためのスイッチなんだ、おまえは寝床の中で目を見開いている、それは初めての夜ではないはずだ、人間の一生は繰り返される問だ、おまえはこれからも問いかけを繰り返して生きていく、そしてその問いに終わりがないことを、子供ではないおまえはもう理解しているはずなのだ。

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