allahoakbar/maitreyadasa
彼女だって権力を握り締めてお高く留まってないで降りてきてくれればよかった。
愛とは処女であり、熱情である。
一夜限りの娼館の女が、わたしのかわいさをみて、
私を引き止めようとしたことがあった。
その日は、射精しなかったので彼女は悲しそうだった。
私はよく女にいわれる。
セックスにあまり興味ないのかしら。と。
私が興味あるのは、エロスであり情念であり、汚辱であり穢れなのだ。
偉大なるチンギスハンの一族は言葉を持っていなかったらしい。
言葉とは弱者が弁明のために発明したのだ。
あのエロスの瞬間に言葉はない。
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