HOLE/ホロウ・シカエルボク
 


気まぐれでかたまりで買ったでかい肉を適当に切り開いて、塩胡椒ぶっかけて柄のガタついたフライパンでおよそこんぐらいだろうという程度に焼いたら皿に投げ落とし、適当に作ったソースでパクつくとまんざらでもなかった、高い肉だから当然だ、原始時代の人間にだって肉を焼くことぐらい出来るんだ―食える焼き方ならなんだっていい、一流ホテルのシェフだけが本当に美味いものを知っているわけじゃない…あいつらが作ってるのは料理さ、俺が作ってるのはくいもんなんだ、そういう違いさ―焼き方は良かったが焼く量を間違えた、半分も食わないうちに胃袋は軋み始めたが意地になって最後まで食った、そしたらなんだか腹に泥を詰め込んだような
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