朝のバス/
葉leaf
速度を脱ぎ捨てては
肌から新しい速度が広がっていく
夜の残響は低く厳しく
朝の前奏は遥かに
誰かが投げ捨てた栄光を
誰かが見失った感性を
拾い集めては燃料として焚く
このひとつの大気の横穴
このひとつの鉄の滴
道路という論理を読み解き
坂という情緒に共感する
果てしない一個の裏切りのように
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