法/
葉leaf
光と闇が曖昧なところで
法は硬く鳴り続けている
正しさとも善さとも無関係に
法は朗々と鳴り続けている
だがこの法の音律が
軍隊のざわめきを定め
議会の票に数を与え
罪人の肌に烙印を押し
行政の手続きを流していく
法は無形の音楽に過ぎないが
その精髄は社会の関節を動かす
静謐な踊りをかたどっている
法は未踏の場所で生まれ
次々とその波形を変えていく
法が終わるとき社会が終わり
法が終わるとき人間も終わる
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