ぐるぐるかぜが/アンテ
 

くうきを
よせあつめて
かためて
わたしをつくった
とてもうまくできたので
ふくをきせると
やあやあ
あとはすべてまかせたまえ
くうきのわたしは
さっそうとでかけていった
きょうはいちにち
なにもかもわすれて
のんびりしていよう
まどをあけると
ぐるぐる
かぜがまっていた
まどべにひじをついて
おちゃをのみながら
こういうのを
なんていうんだっけ
なんども
あくびがでた
ああ
そうそう
はだかのおうさま
くすくすわらっていると
ひろばのほうで
ぐるぐる
わたしのふくが
かぜにまっているのがみえた
もみくちゃになって
おどっていた



戻る   Point(2)