失語の秋/
葉leaf
通り過ぎていく宇宙の裏側で
時計の針が時を刻むのと同じ速度で
善は一つずつ砕かれていった
冷気が朝の静寂と混じり合い
草の色が淡く変わっていく中で
夢は一つずつ壊れていった
夏に疲労しながら夏に育てられて
平板な憩いへと落ちていく限界で
愛は一つずつ死んでいった
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