貧血気味の週末/
坂本瞳子
血が足りていないこの感覚
ふんわりとした
しっかりしていないと
気持ちが
否
魂が
どこかへ飛んで行ってしまいそうな
風船のように宙を舞って行きそうなこの身体は
目を閉じると眠りに堕ちそうで
二度と起き上がることはできそうにない
真っ直ぐに歩いているつもりだけれど
きっと曲がっているとどこかで知っている
右肩はずっと上がったままらしい
景気はいいみたい
鼻で笑ってみる
もう
終わっていい
週末だし
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