血潮の熱/
坂本瞳子
もうここで倒れてしまいたい
なにもかも終わらせてしまいたい
この瞬間に時刻が止まってしまえばいいのに
何度もこんなことを思って来た
繰り返し打ちのめされて来た
再起不能と何度も思った
それでも今まだこうしている
息をして
強い鼓動を感じている
この身体を流れる血潮は
誰かのそれほど熱くないかもしれないれど
それでもここで生きている
声高らかに叫んでいるよ
私は今も生きている
力強く叫んでいるよ
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