カフェリズム/星丘涙
 
クラッシクが流れるカフェ 香るホットコーヒー
タバコの煙見つめながら もの思いにふける

本を読んだり 瞳を閉じたり 緩やかに過ぎる時間

カフェの空気に溶ける無口なマスター 波うたないカフェリズム


常連と静かに語る センスが光るユーモア
カフェの今を楽しみながら 重ねる年月

手紙を書いたり 夢をえがいたり 緩やかに過ぎる時間

カフェの空気に溶けるお洒落なマスター 波うたないカフェリズム


陽だまりカフェでくつろいで 日曜のひと時
レトロな時計は止まってる 落ち着くバイオリズム

待ち合わせしたり 恋に揺れたり 緩やかに過ぎる時間

カフェの空気に溶ける初老のマスター 波うたないカフェリズム

  
それから十年後敬愛するマスターはカフェリズムのなか静かに眠りについた
戻る   Point(2)