カフェリズム/星丘涙
クラッシクが流れるカフェ 香るホットコーヒー
タバコの煙見つめながら もの思いにふける
本を読んだり 瞳を閉じたり 緩やかに過ぎる時間
カフェの空気に溶ける無口なマスター 波うたないカフェリズム
常連と静かに語る センスが光るユーモア
カフェの今を楽しみながら 重ねる年月
手紙を書いたり 夢をえがいたり 緩やかに過ぎる時間
カフェの空気に溶けるお洒落なマスター 波うたないカフェリズム
陽だまりカフェでくつろいで 日曜のひと時
レトロな時計は止まってる 落ち着くバイオリズム
待ち合わせしたり 恋に揺れたり 緩やかに過ぎる時間
カフェの空気に溶ける初老のマスター 波うたないカフェリズム
それから十年後敬愛するマスターはカフェリズムのなか静かに眠りについた
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