寝床にて/坂本瞳子
 
お腹が空いた
もう動けない
干からびてしまいそうだ
このまま朽ちてしまいたい

弱音は尽きることがない

天に目を向けると
まあるいお月様が白く輝いている

不意に一筋の涙がこぼれる

この身体から放出される水分がまだあったのかと
驚くとともに
もったいないという気持ちが沸き起こり
情けない想いに打ちひしがれ
苦笑いのみが残される

罵られたい衝動に
なお一層の孤独を思い知らされ
いつの間にか咽び泣き
涙に濡れつつ眠りに堕ちる
今宵もまた
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