森のこと/
いっと
森が鳴っている
人には聞こえない音が、聴覚を
拒んで
分断されることもない
価値のある
地図上の広がりとして
さらけだされた命を包んでいる
照らされなければ何も無いと
錯誤する
あらゆる色が
混ざり合う夜
無数の命が飽和して
正しく、地下に沈み
宙を
舞う
なめらかに差し込むな
一瞬を分かち続けると、きっと
いつか仲間はずれが出来る
今はただ、深く
沈んでいけばいい
きっと(だれかが聞いている
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