小学生日記「中学ツッパリvs6年2組」/瓜田タカヤ
 
うからだ。
とNが話したのを覚えている。

中学生との喧嘩きっかけの女は、小太りでいつも帽子を被っていた。
後から聞いた話では、彼女は何かの病気で、髪の毛が無くカツラを被っていたのだ。

中学校になって、小学校6年の俺達とダラダラ遊ぼうとしたがる雰囲気は
髪の毛の事で中学校で虐められていたからであろうか。

彼女は何かとつながっていたがったのかもしれない
それが病気の為に、容易ではない事になっていたのかも知れない。

彼女は
どんなにスパゲッティを食べても
口の周りがべとつかない事を
奇跡的な事であるかのように
願っていたのかも知れない。

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