嫌な奴だろう/坂本瞳子
 
真実を語ることの残酷さを
知っていながら繰り返す

誰のことも貶める気などないが
事実を曲げる気は毛頭ない

白と黒とに明確に分けられないことは多々あると
齢がすでに教えてはくれたけれど

正しくあろうとすれば人に疎まれることも
十分に分かってはいるけれど

私は私
だからしょうがない
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