疾走する夏/星丘涙
 
れども 肉もかぶり付きたい
コスモスが揺れる丘で ゆっくりと寝ころびたいのに・・・・
さすがに こんな夕暮れは 人恋しくて 寂しくて・・恋人を求めてしまう

限界ぎりぎりで生き抜いては 壊れてゆく心をかばいながら 夜の街に出れば
いきがることしか知らない 同じ顔を持つ ピエロ達と出会う

どんな色にも染まる 可能性を持つ心で生き抜いてきた
今も 私の心のキャンパスは 純白とは言えないが 危うい状態にあるのかも知れない
この歳になっても 人と交わる時には 何かを吸収する為に 何時も白に徹したい
幾つになっても発展途上人でありたい 死ぬまで成長し続けたい

私は こんな黄昏の日
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