七月七日/
ミナト 螢
三つ編みをほどいたばかりの波が
雨上がりの森になびかれている
ステンレスの鋏を握ると
約15センチの断髪式
私はあなたの為の天の川を
これから時間をかけて
伸ばして行こう
願わくば一年後の七夕に
私の天の川のほとりで
あなたの口付けを待っています
私は短冊を森に飾ると
足早に家路を急ぎ
見慣れぬ自分との対話を果たし
くすぐったいのは髪だけじゃなかった
戻る
編
削
Point
(1)