水色の宝石/DFW
体を丁寧に洗い、わたしの歯を優しく磨き、わたしの体を念入りに拭いて、床でシワのついてしまった服をまた着させた
休日に彼が一人で動物園に出かけて、写真を何枚か撮ってきたとき、どれにも動物が写っていなかったことがあった
その年の秋が終わる頃になると、わたしは彼の部屋を訪ねなくなった
きっとあの頃できることをできるだけすることは、するべきことがまったくなにもないということだった
7月にもなると、彼についてのことをわたしは毎年のように思い出す
風変わりなコンビニや、水色の宝石のような彼とそのアイスキャンディーを
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